薄毛と「体温」の関わりについて・・・
体温の低さが、毛髪の育成に悪影響を及ぼすことがあるのです。
今回は体温と薄毛の関係についてお話していきます。
低体温とは?
平熱が低い「低体温」の方は、免疫力が低く様々な身体の不調を招きやすいと言われています。
一般的に体温がどれくらいで「低体温」と判断されるかですが、人間の体温の平均は36.5度~37.1度と言われているので、平熱が36度以下の人は「低体温」と自覚した方が良いかもしれません。
では、低体温が頭皮や毛髪に与える影響とは何なのでしょうか?
低体温が引き起こす頭皮の血行不良
まず、健康な髪の毛が育つためには、
頭皮に十分な栄養素が運ばれるということが必要となります。
特に酵素は髪の毛の成長に必要なタンパク質やアミノ酸などの栄養素を合成する重要な役割があります。
ところが、低体温の人は、身体の血行が滞っている状態なので、身体の全域に必要な栄養素が届きにくくなっています。
そして、残念なことに、体の中で一番栄養素が届きにくい場所が頭皮です。
つまり、低体温の人の身体の中では、生きるために必要な場所への血流が最優先され、優先順位の低い頭皮には血液が行き渡らなくなってしまうというわけです。
そうなると、頭皮の血行不良により、髪の毛に必要な酵素や栄養素が届かない状態が続きます。結果、健康な育毛サイクルが乱れ、抜け毛や薄毛を引き起こしてしまうことになるのです。
体質改善で基礎体温をアップ!
低体温の人が抱える、薄毛や抜け毛のリスクについてお分かりいただけたでしょうか。
もし、薄毛のお悩みをお持ちで、体温が人より低いと自覚されている方がいれば、ぜひ基礎体温をアップして、頭皮の健康を取り戻しましょう。
基礎体温をアップするには、以下の方法が有効です。
【筋トレで筋肉量を増やす】
筋肉の量を増やせば、基礎代謝がアップし、基礎体温も上がります。
筋肉を効率よく増やすには、筋肉の約70%が集中している下半身を鍛えることが有効です。
- エレベーターやエスカレーターに乗らず階段をのぼる
- 車でなく自転車で買い物に行く
- 最寄り駅までは徒歩で歩く
- テレビを見ながらのスクワット
- 家事をしながらのつま先立ち
など、日常生活の中で無理のない範囲で取り入れてみてください。
冷え性タイプの特徴
- 舌が白い
- 手足が冷えがち
- 瞼の裏側が白い
- お腹が冷たい
- 爪が割れやすい
- 体重と比べてぼっちゃり見える
- 食欲が旺盛でない
冷え性の方は、
髪の生育に必要な「血」が足りない可能性があります。
そのため、
【発熱食材を食す】
漢方の考え方に基づき、体を冷やす「陰性」の食品を控え、体を温める「陽性」の食品を積極的に摂取しましょう。
豚肉、カモ肉、カツオ、マグロ、イワシ、あさり、にんじん、小松菜、にんにく (少量)、黒キクラゲ、ナツメなど、
血を増やす食材で内側から血の原料を補うと同時に、ショウガやシナモンなどを取り入れ、体温を高めていきましょう。
ミネラル補給も効果的です。
【シャワーでなく湯船に】
基礎体温を上げるのに一番有効な方法は、湯船につかる習慣を持つということです。
夏場でもシャワーだけでなく、湯船で身体を温めましょう。
汗がでるまでつかれば、体温は約1℃上昇します。また、湯船につかることで水圧がかかり、静脈血やリンパ液が押し上げられ、全身の血行が改善されます。
このような「温活」を取り入れることで、基礎体温を上げ、血流を改善し、薄毛や抜け毛を予防しましょう。